チャイムや生徒達の話し声を背に
俺は黄金色に輝くビンを抱えながら足早に学生会室へ向かう。
早くこの宝物を愛しいあの人に見せたくて。
HONEY
「中嶋さんっ!!!」
俺は勢いに任せて思いっきり学生会のドアを開け、愛しい人の名を呼んだ。
でも呼ばれた本人は眉間にしわを作り、パソコンと向かい合いチラリとコチラに視線を送っただけだった。
…まぁ想像はしてたんだけど。
俺は苦笑いを浮かべながらいつものセリフを口にする。
「王様は…また逃げたんですね。」
「ああ。おかげで仕事は溜まる一方だ。」
「あ、俺手伝いますっ!!」
「悪いな。」
俺は鞄を床に下ろし、かろうじて空いている机のスペースにお預けになってしまった黄金色の宝物を置いた。
この宝物の為にも早く仕事を片付けてよう、と気合を入れながら腕まくりをし、いつもの俺の場所、中嶋さんの斜め前にある椅子に座った。
「…なんだ、それは。」
作業を始めようとした途端
相変わらずパソコンの画面から目を離さずに中嶋さんが聞いてきた。
「あ、コレですか?海野先生にもらったはちみつです。」
俺は黄金色の宝物…はちみつのビンを手に取りニコリと笑った。
「ああ、だからいつもより騒々しく入ってきたのか」
中嶋さんは動かしっぱなしの手を止め、椅子に寄りかかりながらフッと優しく笑いかけてきた。
滅多に見せない笑顔になんだか照れくさくなる。
「少し休むか。…啓太、ソレをもってこっちに来い。」
「あっ、はっはい!!!」
急いで席を立ち、はちみつの入ったビンを抱え中嶋さんの隣に駆け寄る。
「とっても貴重なはちみつらしいですよっ!!」
俺は得意気な笑を浮かべ、ビンのふたを取り中嶋さんに差し出した。
そんな俺に中嶋さんは口の端を上げ声無く笑う。
微笑みとかじゃなくて、馬鹿にしてるって訳でもなくて、何か…企んでるような、すごくすごく意地悪な顔。
そして俺の、好きな顔。
「啓太。」
「はっはい…。」
中嶋さんは低い声で俺の名を呼ぶ。
射抜くような視線で見つめながら。
さっきよりももっと意地悪な笑をこぼしながら。
そして俺の耳元に口を寄せ囁く
「啓太。味見をしてみたいんだが…」
「あっあの…」
「生憎ここにはスプーンなんて洒落たものが無い。」
「なっ中嶋さんっ」
俺の言葉は完全無視で、中嶋さんは俺のブレザーを脱がしネクタイを緩めワイシャツのボタンを外し、チュッと音を立てながら俺の首筋に口付けをする。
そして手の甲で俺の内腿から中心にかけてをゆっくりなで始めた。
「んっ…」
「まだ仕事も残ってるし、手を汚すわけにはいかない。」
「…ふぁっ…」
「啓太、どうすれば良い?」
軽い刺激でも俺はすぐに声が出てしまう。
触れられただけで、全身が溶けてしまいそうになる。
そんな俺に不自然なほど優しい声で問う中嶋さん。
言いたい事は分かってる。
そしてその事を俺自ら言わせたい事も。
「おっ俺が…」
逆らえず俺は中嶋さんの望んでいるであろう言葉を口にする。
「俺が…なっ中嶋さんに…たっ食べさせて、あっあげます…」
恥ずかしさと快感に震える指先で黄金に光る液体をすくいあげようとした時、中嶋さんに制止させられた。
「お前だってこのあと仕事をするだろう?」
楽しそうに笑を浮かべながら
そう言う中嶋さんは俺の中心を強く握った。
「ふぁっ…」
中嶋さんの本当に言いたかった事を悟るのに時間は掛からなかった。
躊躇しつつも俺は中嶋さんの本当に望む事をする。
この目に見つめられてしまうと逆らうことなんて絶対に出来ないから。
はちみつを机の上に置き
ゆっくりとベルトとズボンの金具を外し、ジッパーを下げる。
中嶋さんの様子を伺うと楽しそうに口の端を上げ俺を見ていた。
その視線に身体の奥が疼く。
俺の奥底にある何かが込み上げてきて、一点に熱が集中する。
見られている事で感じている自分に気が付き顔に血が上る。
快感に震える手に力を入れ下着と一緒にズボンを下ろすと、そこは既に反り返り先端から蜜を滴らせていた。
軽い愛撫だけでこんなにしてしまう自分を恨めしく思う。
机の上にある蓋の開いたはちみつのビンを手に取り、意を決して反り返るものに目がけゆっくりとビンを斜めに傾けた。
大きく開いた口からは黄金色の線が落ちていく。
遅いスピードで。
でも確実に。
「…っ!!」
独特の重みに身体が震え声が出そうになった。
甘ったるい匂いを放ちながら、ねっとりと絡み付いてくる。
先端の割れ目を通り裏筋を這い、袋までも濡らしていく。
俺自身から出る蜜と一緒に…
床に零れるほどベトベトになったところで傾けていた手を止めた。
そしてビンを元あった場所に戻し、中嶋さんのを見る。
「啓太、ここに座れ。」
中嶋さんは目の前の机をコンコンと叩いた。
俺ははちみつが零れないよう注意をしながら言われた通りに机に座った。
自分の股間の直ぐ上に中嶋さんの顔があり、物凄く恥ずかしくなる。
「良く分かってるじゃないか。」
中嶋さんは俺の両足を大きく左右に開かせ、満足そうに微笑みながら痛いほど反り返るものにふっと息を吹きかけた。
「ひゃぁっ!!」
中嶋さんから与えられた快感に腰が揺れる。
もっと強い刺激が欲しいとねだるかの様に。
「いやらしい子だ。」
そう囁きながら形のよい唇で蜜に濡れる先端に口付けをする。
クチュッと卑猥な音が部屋中に響き、聴覚も犯される。
もう何も考えられない。
「甘い。」
中嶋さんは舌を出し、先を尖らせはちみつを舐め取っていく。
先端の割れ目から裏筋にかけてゆっくりと、いやらしく…。
でも支えのないそれはゆらゆらと揺れ、舌から逃げてしまう。
もっとダイレクトな刺激が欲しいのに。
「こっこんなんじゃっなくって…」
我慢できなくなった俺は中嶋さんを見つめた。
こんなんじゃなくてもっと激しい刺激をください、と訴えるように。
でも中嶋さんは訴えを受け入れてはくれなかった。
それどころか、舌を口の中にを戻してしまった。
「いやぁ…」
情けない声を出しながら無意識に舌を追うように腰を前に突き出す。
そんな痴態を中嶋さんは満足そうに眺めていた。
「なっ中嶋さん…俺の…蜜を味わってくださいっ!!!」
恥を捨て、中嶋さんに強請る。
俺の思いつく中嶋さんの喜びそうな言葉で。
腰を揺らし、はしたない姿で。
「ふん。…まぁまぁだな。」
そう一言呟きながら俺の股間に顔を埋めてきた。
裏筋を何度か上下に往復した後、先端を軽く吸う。
「ああっ!!」
堪らず叫び声にも似た声を上げる。
じわりと蜜があふれ出るのが自分でも分かった。
「なか、じまさ…」
次々とあふれ出る蜜を中嶋さんは強く吸う。
只それだけしかしてくれなかった。
でも只それだけでも今の俺には強烈な刺激で、頭の芯がクラクラする。
「―――っ!!」
数分も経たない内に俺は中嶋さんの口の中に果ててしまった。
「…早い。」
少し零れ出た俺の精液を拭いながら中嶋さんは呆れた顔をした。
自分でも自覚があるだけに何も言えない。
「まぁ良い。これからたっぷりと調教すれば済む話だ。」
しゅんとしていた俺の顎を掴み相変わらずの笑を浮かべた。
その顔に背筋がゾクっとした。
不安と…期待で。
End
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はちみつプレイを書きたかったんです。
のくせに後半グタグタ(爆)
エロシーンは難しい事が発覚。
表現とか知識不足だなぁと実感しました。
…とりあえず啓太は早漏と言う事で(笑)
2005.03.×× Hana.K